落語散策

落語の小道具〜着物&座布団編〜

(読む時間:およそ3分)

今回の散策は落語の小道具についてです。

まずはキモノ。
海外では「KIMONO」は言葉として定着していますが、意味を勘違いする人がいまだに多いです。
昔から武道が流行るせい(?)で、日本語で言う「柔道着」「合気道着」「剣道着」などのことを皆「KIMONO」と海外で言います。キモノをきて高座に上がる時はお客様にとってそれは一つの驚きです。そこでよくある質問は「どうしてKIMONOをきて落語しますか?」と。簡単な答えは「すわり心地がいいからです」。だって、ジーパンかズボン入って、60分(海外口演はだいたいそれぐらいの持ち時間)の正座を我慢できるか?!(笑)

もう少し詳しい答えとしては「落語は江戸の人の文化を語る芸で、演者一人が全ての登場人物を演りながら、お客様の想像力を働かせるものです。キモノはいわゆる江戸時代の普段着ですので、着物姿の演者が登場人物になった時はお客様の想像には邪魔ならない。厳密で言うと、メガネかけたり、ヒゲ生えたりすると、それも邪魔ですので、できればメガネをかけない、そしてヒゲを剃る。だって、主人公が芸者になる演目を演じて、ヒゲボーボーの芸者が登場したら違和感があるだろう?」。

二つ目になりましたら、KIMONOの上に羽織を羽織ることができます(前座の時は禁止)。高座にあがり、羽織をすぐ脱ぐという風景をよくみて、しばらくの間、どうしてそんな早めに脱ぐのか、それだったら羽織らんでいいやんと、思いました。
羽織は「セレモニー」用の衣装ですので、お客様の前に現れると行儀として羽織るとのことです。その後、本題(演目)に入ると、脱ぎます。本題が始まる合図にもなりますし、江戸時代の普段着であるKIMONOしか着ない状態になりますので、またお客様の想像力には邪魔にならないという。
まー、演目によって、羽織を羽織ったまま演じることもありますが。

もう一つ海外にはなくて、お客様が驚く道具といえば、座布団です。
座布団そのものはそうですが、言葉自体はありません。海外口演の主催者とやり取りをして、座布団つまり大きなクッションを用意してくださいと伝え、現場に着いたら、丸いクッションまたは細長いマクラ、つまり英語で言う「ピロー」のものが準備されたことが何度もあります。
一方、向こうの大手オンラインショップでは「ZABUTON」と検索して、購入できるものがありますが、うすっぺらなもので、足が痛いです。前は日本からマイ座布団を持参することもありましたが、座布団はそんなに重くはないけれども、スペースを荷物の中にとりすぎ!だから最近、座布団のカバーだけを持って行って、現地に宿泊するホテルの部屋からこっそり四角いピローを取り出すことにしています。その方法もどうかなと思うけどな。

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