Cyril COPPINI

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落語散策

〜落語&観光スポット〜関西編

コロナ騒ぎが落ち着き、昨年の10月に観光に再度オープンした日本ですが、今、国内外の観光客がえらーい多くなっていますね(円安で外国人はさらに)。そこで、夏にぴったりな企画で、落語関係の場所をいくつかピックアップしたいと思います。ヴァカンス期間中には、そこまで足を運んでみてはいかがでしょうか?
今月は関西編です。

夏になると、怪談話は定番ですが、関西では有名なのは「皿屋敷」いわゆるお菊さんの噺。舞台は姫路。青山鉄山(あおやまてっさん)に殺され、井戸に投げられたお菊さんが皿を数えて、1ま~い、2ま~い、3ま~い、現れる。この演目はよくできています。前半は怖い雰囲気が出てきて、途中でパロディに切り替え、オチは見事。
フランス語でも英語で大絶賛。

舟場商店(せんばしょうてん)

大阪といえば、「あきんど」の町ですね。舟場から今でいう出張に出かけた商売人が田舎へいく。泊まり先の宿で、朝起きて顔洗ったり、歯を磨いたりするには、「手水を廻してほしい」というのだが、宿の関係者はこの「手水」(ちょうず)が大阪弁だから、だ~れもわからず、大騒ぎとなる。
このネタもフランス語で演じるが、バカバカしいナンバーワンネタで、「手水(ちょうず)を廻す」と間違えて「長頭(ちょうず)を廻す」シーンはフランス人にも大好評。こちらは「手水廻し」のフランス版です。

 

岡山(おかやま)

日本人誰でも知っている昔話「桃太郎」の発祥地となる岡山。学生時代には桃太郎の噺は聞いたことがありますが、落語パフォーマーになって、落語のネタでもあるとはじめて知った。子供を寝かせようとするお父さん、これはまた万国共通のテーマで。この話はゲラゲラ笑うよりはちょっと考えさせるオチですが、フランス人には「ラ・フォンテーヌの寓話」を思い出して懐かしく聴いてくださるお客様が多い。

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