Cyril COPPINI

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落語散策

寄席での1日

読む時間:およそ3分

年中無休の寄席。
1月になると、新年興行でいつもより忙しくなりますね。

寄席の起源は講釈場だそうですが、初めて専門的な寄席が開かれたのは1798年。演目は浄瑠璃、小唄、講談、手品などで、1801年より落語が主流となったそうです。でも、今は「寄席」といえば、一番浮かんでくるのは「落語」ですね。「寄席」はもちろん「建物」を示すことですが、「落語会」のことや全日空の機内オーディオ番組「ANA寄席」でも、「寄席」は多数存在しています。

20世紀冒頭には東京近辺の寄席は合計141軒でした。現在、都内の主な寄席は4軒(新宿末廣亭、浅草演芸場、池袋演芸場、上野鈴本演芸場)。

寄席は予約不要、自由席です。昼の部は12時―16時半、夜の部は17時―21時。また「客入れなし」の場合には、12時にきて21時までいてもよし。
でも、ご注意ください。再入場はできません。飲み物の自動販売機は寄席にありますが、ご飯はないため、お弁当やおにぎりを持っていった方がいい。

寄席に1時間いても1日いても木戸銭は同じ(でも、末廣亭は夜の部だけに行き、19時とか20時とかに着くと、安くなる)。高くて3000円。コスパはめっちゃいい!
だって、日本は映画が高い。映画のチケット料金より多めに出して90分とか120分ではなく、何時間のエンタテイメントを楽しめる。最高です。
落語はもちろんですが、漫才、太神楽、紙切り、手品などもあります。結構ビジュアルな「色物」も多いので、日本語がわからなくても楽しめる。観光客の外国人に寄席をお勧めしたいね。東京に遊びに来た時に、1時間でも2時間でも過ごしてみては日本の大衆文化を触れ合うチャンスです。
ちなみに、都内の4軒の中に一番雰囲気があってお勧めするのは新宿の末廣亭です。

寄席のことまたは寄席の楽屋事情を詳しく知りたい方にフランス語の翻訳を担当しております、漫画「どうらく息子」をぜひ読んでみてください。

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