「幽霊」は主に「死者(人間)の霊」を指すけど、それはフランス(西洋)も同じ。
ちなみに、フランス語で幽霊のことをFantôme(ファントーム)という。
海外では希望を実現しないまま死んだ人や、責任を果たしきれないままに死んだ人などが幽霊になって出ると考えられていて、日本ではこの世に未練や恨みがあって成仏できない死者が、因縁のある人の前や場所で姿を現すとされるもの。
「番町皿屋敷」のお菊や「四谷怪談」のお岩さんなどが有名な例。
日本では「動物の幽霊」などと言うことがあるが、フランス(西洋)では、「動物の幽霊」というものは殆どない。唯一の例外はイギリスの民話に登場するChien Noir(ブラック・ドッグ)。この犬が「死」を告知するという伝説だが、シャーロック・ホームズの「バルカヴィル家の犬」がモチーフで有名な現象となっている。
日本の幽霊の姿として、足のない女性が描かれることが多い。
しかし、明治時代の名人三遊亭圓朝の「怪談牡丹灯籠」の主人公、お露がカランコロンという下駄の音を出して登場した時にイメージが変わったのでは?
お露は足がないなら、お連れの女中さんの下駄かなと思われるが、女中さんは下駄を履いていない!当時、画期的な演出だろう。
あと、7月26日は「幽霊の日」。
「幽霊の日」は、文政8年6月11日(西暦で1825年7月26日に当たる)に、江戸の芝居小屋「中村座」で「東海道四谷怪談」が初公演されたことに因んでいる。
そんな日は西洋にはない。
詳しくは知らんけど、圓朝がグリーム兄弟の話「死神の名付け親」に基づき、古典落語の定番となった「死神」を作ったことから考えると、お露に足をつける決意をしたきっかけも西洋の影響ではないかと。というのは、フランス(西洋)の幽霊に足がある。そもそもなぜ日本の幽霊は足がないことに対し、フランス(西洋)の幽霊には足があるのか?生きている時は同じ人間なのに。
日本の幽霊に足がないことに様々な説がありますが、一番有名なのは、江戸時代に「幽霊絵画」が流行っていて、たくさんの人が見ていたから定着したという。
江戸時代中期に、人気の名画家、円山応挙(1733年~1795年)が幽霊を描くときに足のない幽霊を描いたこともありますし、歌舞伎の世界でも幽霊は「足のないもの」として演じられたため、「幽霊は足がない」というイメージが大衆の間に定着した。
1件のフィードバック
Cyril COPPINI様
お世話になっております。
AAB関谷と申します。
11月パリでの東京観光プロモーションのための落語公演につきまして企画提案のご相談させていただいております。
先日はお電話を頂戴しましてありがとうございました。
昨日企画提案の結果が出ましたのでご報告申し上げます。
誠に残念ではありますが、弊社の企画提案は採用に至りませんでした。
不採用理由等は教えないという規則にもなっておりますので、敗因はわかりませんが、
COPPINI様と直接お電話でお話させていただくこともできましたので、自信をもってプレゼンテーションに挑むことができました。
しかし弊社・私の力不足です。申し訳ございません。
今後も東京観光プロモーションの案件には積極的に取り組んで行きたいと考えておりますので
もっともっと「東京」を学習し、COPPINI様はじめ企画にご賛同いただき提案を容認していただける方たちにも
安心してご協力いただけるように精進して参ります。
メールにて大変恐縮ではありますが、結果報告のご連絡をさせていただきました。
改めまして、今回はありがとうございました。感謝申し上げます。
今後とも何卒、宜しくお願い申し上げます。